大和の国のこころ、万葉のこころ

不肖私がこよなく愛する『万葉集』の鑑賞blogです。

2022-01-26から1日間の記事一覧

夜のいとまに摘める・・・巻第20-4455~4456

訓読 >>> 4455あかねさす昼は田 賜(た)びてぬばたまの夜のいとまに摘(つ)める芹(せり)これ 4456丈夫(ますらを)と思へるものを太刀(たち)佩(は)きてかにはの田居(たゐ)に芹ぞ摘みける 要旨 >>> 〈4455〉昼間は班田の仕事で忙しく、夜の暇…

あぶら火の光に見ゆる・・・巻第18-4086

訓読 >>> あぶら火の光に見ゆるわが縵(かづら)さ百合(ゆり)の花の笑(ゑ)まはしきかも 要旨 >>> 燈火に照り映える私の髪飾りの、小さな百合の花のなんとほほえましいことよ。 鑑賞 >>> 大伴家持が、越中守として赴任していた時の歌です。初夏…