大和の国のこころ、万葉のこころ

不肖私がこよなく愛する『万葉集』の鑑賞blogです。

2022-02-14から1日間の記事一覧

富士の高嶺の燃えつつ・・・巻第11-2695、2697

訓読>>> 2695我妹子(わぎもこ)に逢ふよしをなみ駿河(するが)なる富士の高嶺(たかね)の燃えつつかあらむ 2697妹(いも)が名も我(わ)が名も立たば惜(を)しみこそ富士の高嶺(たかね)の燃えつつわたれ 要旨 >>> 〈2695〉いとしいあの子に逢う…

馬を買ってください、あなた・・・巻第13-3314~3317

訓読 >>> 3314つぎねふ 山背道(やましろぢ)を 人夫(ひとづま)の 馬より行くに 己夫(おのづま)し 徒歩(かち)より行けば 見るごとに 音(ね)のみし泣かゆ そこ思ふに 心し痛し たらちねの 母が形見と 我(わ)が持てる まそみ鏡に 蜻蛉領巾(あき…