大和の国のこころ、万葉のこころ

不肖私がこよなく愛する『万葉集』の鑑賞blogです。

巻第17

坂上郎女が大伴家持に贈った歌・・・巻第17-3927~3930

訓読 >>> 3927草枕(くさまくら)旅行く君を幸(さき)くあれと斎瓮(いはひべ)据(す)ゑつ我(あ)が床(とこ)の辺(へ)に 3928今のごと恋しく君が思ほえばいかにかもせむするすべのなさ 3929旅に去(い)にし君しも継(つ)ぎて夢(いめ)に見ゆ我…

橘諸兄の歌・・・巻第17-3922

訓読 >>> 降る雪の白髪(しろかみ)までに大君(おほきみ)に仕へまつれば貴(たふと)くもあるか 要旨 >>> 降り積もる雪のように、真っ白な白髪になるまで大君にお仕えさせていただいたことは、恐れ多く尊いことでございます。 鑑賞 >>> 聖武天皇…

あしひきの山谷越えて・・・巻第17-3915

訓読 >>> あしひきの山谷(やまたに)越えて野づかさに今は鳴くらむうぐひすの声 要旨 >>> 山や谷を越えてきて、今ごろ野の丘で鳴いているのだろう、ウグイスのあの鳴き声をきいていると。 鑑賞 >>> 題詞に「山部宿祢明人(やまべのすくねあかひと…

織女し舟乗りすらし・・・巻第17-3900

訓読 >>> 織女(たなばた)し舟乗りすらしまそ鏡(かがみ)清き月夜(つくよ)に雲立ちわたる 要旨 >>> 織り姫は舟に乗って漕ぎ出したよう。美しい鏡のように、清い月夜に雲が立ち渡っていく。 鑑賞 >>> 天平10年(738年)7月7日の夜に、大伴家持が…

立山に降り置ける雪を・・・巻第17-4000~4002

訓読 >>> 4000天離(あまざか)る 鄙(ひな)に名かかす 越(こし)の中(なか) 国内(くぬち)ことごと 山はしも しじにあれども 川はしも 多(さは)に行けども 統神(すめかみ)の 領(うしは)きいます 新川(にひかは)の その立山(たちやま)に …