大和の国のこころ、万葉のこころ

不肖私がこよなく愛する『万葉集』の鑑賞blogです。

志貴皇子の歌

むささびは木ぬれ求むと・・・巻第3-267

訓読 >>> むささびは木(こ)ぬれ求むとあしひきの山の猟夫(さつを)にあひにけるかも 要旨 >>> むささびが、林間の梢を飛び渡っているうちに、猟師に見つかって獲られてしまった。 鑑賞 >>> 志貴皇子(しきのみこ)の御歌。むささびは高い所から…

石走る垂水の上の・・・巻第8-1418

訓読 >>> 石(いは)ばしる垂水(たるみ)の上のさ蕨(わらび)の萌え出づる春になりにけるかも 要旨 >>> 岩の上を勢いよく流れる滝のほとりに、わらびがやわらかに芽吹いている。ああ、春になったのだな。 鑑賞 >>> 巻第8の巻頭歌であり、志貴皇子…

明日香の風・・・巻第1-51

訓読 >>> 采女(うねめ)の袖(そで)吹きかへす明日香風(あすかかぜ)都を遠みいたづらに吹く 要旨 >>> 采女たちの美しい衣の袖を吹き返していた明日香の風も、今は都も遠くてむなしく吹くばかりだ。 鑑賞 >>> 持統天皇によって、飛鳥御浄原から…