大和の国のこころ、万葉のこころ

不肖私がこよなく愛する『万葉集』の鑑賞blogです。

笠郎女の歌

我が屋戸の夕影草の白露の・・・巻第4-593~595

訓読 >>> 593君に恋ひ甚(いた)も術(すべ)なみ奈良山(ならやま)の小松が下に立ち嘆くかも 594我が屋戸(やど)の夕影草(ゆふかげくさ)の白露の消(け)ぬがにもとな思ほゆるかも 595我が命の全(また)けむ限り忘れめやいや日に異(け)には思ひ増…

言問ふ姿面影にして・・・巻第4-602

訓読 >>> 夕されば物思(ものも)ひ益(ま)さる見し人の言問(ことと)ふ姿(すがた)面影(おもかげ)にして 要旨 >>> 夕方になると物思いがまさってきます。お逢いしたあなたが話しかけてくださった姿が面影となって現れてくるので。 鑑賞 >>> …

託馬野に生ふる紫草・・・巻第3-395

訓読 >>> 託馬野(つくまの)に生(お)ふる紫草(むらさき)衣(きぬ)に染(し)めいまだ着ずして色に出(い)でにけり 要旨 >>> 託馬野(つくまの)に生い茂る紫草で着物を染めて、未だに着ていないのに、もう紫の色が人目に立ってしまいました。 …

遠けども面影にして・・・巻第3-396

訓読 >>> 陸奥(みちのく)の真野(まの)の草原(かやはら)遠けども面影(おもかげ)にして見ゆといふものを 要旨 >>> 陸奥(みちのく)の真野の草原は、遠いけれど面影としてはっきり見えるというのに、近くにいるはずのあなたはどうして見えてくれ…