- 巻2-230 梓弓手に取り持ちてますらをのさつ矢手挟み立ち向ふ・・・(長歌)
- 巻2-231 高円の野辺の秋萩いたづらに咲きか散るらむ見る人なしに
- 巻2-232 御笠山野辺行く道はこきだくも繁り荒れたるか久にあらなくに
- 巻2-233 高円の野辺の秋萩な散りそね君が形見に見つつ偲はむ
- 巻2-234 三笠山野辺ゆ行く道こきだくも荒れにけるかも久にあらなくに
- 巻3-364 ますらをの弓末振り起し射つる矢を後見む人は語り継ぐがね
- 巻3-365 塩津山打ち越え行けば我が乗れる馬ぞつまづく家恋ふらしも
- 巻3-366 越の海の角鹿の浜ゆ大船に真梶貫き下ろし鯨魚取り・・・(長歌)
- 巻3-367 越の海の手結が浦を旅にして見れば羨しみ大和偲ひつ
- 巻3-368 (未)
- 巻3-369 (未)
- 巻4-543 大君の行幸のまにまもののふの八十伴の男と出でて行きし・・・(長歌)
- 巻4-544 後れ居て恋ひつつあらずは紀伊の国の妹背の山にあらましものを
- 巻4-545 我が背子が跡踏み求め追ひ行かば紀伊の関守い留めてむかも
- 巻4-546 三香の原旅の宿りに玉桙の道の行き逢ひに天雲の・・・(長歌)
- 巻4-547 天雲の外に見しより我妹子に心も身さへ寄りにしものを
- 巻4-548 今夜の早く明けなばすべをなみ秋の百夜を願ひつるかも
- 巻6-907 滝の上の御舟の山に瑞枝さし繁に生ひたる栂の樹の・・・(長歌)
- 巻6-908 毎年にかくも見てしかみ吉野の清き河内の激つ白波
- 巻6-909 山高み白木綿花に落ちたぎつ滝の河内は見れど飽かぬかも
- 巻6-910 神からか見が欲しからむみ吉野の滝の河内は見れど飽かぬかも
- 巻6-911 み吉野の秋津の川の万代に絶ゆることなくまたかへり見む
- 巻6-912 泊瀬女の造る木綿花み吉野の滝の水沫に咲きにけらずや
- 巻6-920 あしひきのみ山もさやに落ち激つ吉野の川の川の瀬の・・・(長歌)
- 巻6-921 万代に見とも飽かめやみ吉野の激つ河内の大宮所
- 巻6-922 皆人の命も我がもみ吉野の滝の常磐の常ならぬかも
- 巻6-928 おしてる難波の国は葦垣の古りにし里と人皆の・・・(長歌)
- 巻6-929 荒野らに里はあれども大君の敷きます時は都となりぬ
- 巻6-930 海人娘子棚なし小舟漕ぎ出らし旅の宿りに楫の音聞こゆ
- 巻6-935 名寸隅の舟瀬ゆ見ゆる淡路島松帆の浦に朝なぎに・・・(長歌)
- 巻6-936 玉藻刈る海人娘子ども見に行かむ舟楫もがも波高くとも
- 巻6-937 行き廻り見とも飽かめや名寸隅の舟瀬の浜にしきる白波
- 巻6-950 大君の境ひたまふと山守据ゑ守るといふ山に入らずはやまじ
- 巻6-951 見わたせば近きものから岩隠りかがよふ玉を取らずはやまじ
- 巻6-952 韓衣着奈良の里の夫松に玉をし付けむ好き人もがも
- 巻6-953 さを鹿の鳴くなる山を越え行かむ日だにや君がはた逢はざらむ
- 巻8-1453 玉たすき懸けぬ時なく息の緒に我が思ふ君はうつせみの・・・(長歌)
- 巻8-1454 波の上ゆ見ゆる小島の雲隠りあな息づかし相別れなば
- 巻8-1455 たまきはる命に向ひ恋ひむゆは君が御船の楫柄にもが
- 巻8-1532 草枕旅ゆく人も行き触ればにほひぬべくも咲ける萩かも
- 巻8-1533 伊香山野辺に咲きたる萩見れば君が家なる尾花し思ほゆ
- 巻9-1785 人となることは難きをわくらばになれる我が身は死にも生きも・・・(長歌)
- 巻9-1786 み越路の雪降る山を越えむ日は留まれるわれを懸けて偲はせ
- 巻9-1787 (未)
- 巻9-1788 (未)
- 巻9-1789 (未)