大和の国のこころ、万葉のこころ

不肖私がこよなく愛する『万葉集』の鑑賞blogです。

千年のように長く・・・巻第11-2387

訓読 >>>

日並(ひなら)べば人知りぬべし今日(けふ)の日は千年(ちとせ)のごともありこせぬかも

 

要旨 >>>

こうして逢う日が度重なれば人目についてしまうでしょう。だから、今日一日が千年のように長くあってほしい。

 

鑑賞 >>>

 たびたび逢うわけにはいかないから、せっかく逢えた今日一日が千年の長さであってほしい・・・。ほんに楽しく素敵な時間はあっという間に過ぎるもの。なぜそう感じるのか。これについて、かのアインシュタイン博士は次のようにおっしゃっています。

「熱いストーブの上に1分間手をおいてごらんなさい。1時間ぐらいに感じられるでしょう。可愛い女の子と一緒に1時間座ってみなさい。1分ぐらいにしか感じられないでしょう。これが相対性理論です」

 

柿本人麻呂歌集』について

 『万葉集』には題詞に人麻呂作とある歌が80余首あり、それ以外に『人麻呂歌集』から採ったという歌が360余首あります。『人麻呂歌集』は『万葉集』成立以前の和歌集で、人麻呂が2巻に編集したものとみられています。 
 ただし、それらの中には明らかな別人の作や伝承歌もあり、すべてが人麻呂の作というわけではないようです。題詞もなく作者名も記されていない歌がほとんどなので、それらのどれが人麻呂自身の歌でどれが違うかのかの区別ができないのです。

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