訓読 >>>
外(よそ)のみに見つつ恋ひなむ紅(くれなゐ)の末摘花(すゑつむはな)の色に出(い)でずとも
要旨 >>>
せめて遠目にだけでも姿を見て慕っていよう。鮮やかな紅花のように、はっきりと思いを打ち明けなくても。
鑑賞 >>>
「花に寄せる」歌。「外のみに」は、せめて遠目にだけでも。「末摘花」は、紅花(べにばな)の別名で、先の方に咲く花を摘んで強い赤色を製するところからそう呼ばれます。「色に出でずとも」の「色に出づ」は、表面にあらわす意で、恋を打明けていわずとも。
訓読 >>>
外(よそ)のみに見つつ恋ひなむ紅(くれなゐ)の末摘花(すゑつむはな)の色に出(い)でずとも
要旨 >>>
せめて遠目にだけでも姿を見て慕っていよう。鮮やかな紅花のように、はっきりと思いを打ち明けなくても。
鑑賞 >>>
「花に寄せる」歌。「外のみに」は、せめて遠目にだけでも。「末摘花」は、紅花(べにばな)の別名で、先の方に咲く花を摘んで強い赤色を製するところからそう呼ばれます。「色に出でずとも」の「色に出づ」は、表面にあらわす意で、恋を打明けていわずとも。