第1位
あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る
~額田王(巻1-20)
第2位
石走る垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも
~志貴皇子(巻8-1418)
第3位
新しき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事
~大伴家持(巻20-4516)
第4位
春過ぎて夏来たるらし白妙の衣干したり天の香具山
~持統天皇(巻1-28)
第5位
田子の浦ゆうち出でて見ればま白にそ富士の高嶺に雪は降りける
~山部赤人(巻3-318)
第6位
恋ひ恋ひて逢へる時だに愛しき言尽くしてよ長くと思はば
~大伴坂上郎女(巻4-661)
第7位
東の野に炎の立つ見えてかへり見すれば月傾きぬ
~柿本人麻呂(巻1-48)
第8位
熟田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎいでな
~額田王(巻1-8)
第9位
銀も金も玉もなにせむに優れる宝子に及かめやも
~山上憶良(巻5-803)
第10位
我が背子を大和へ遣るとさ夜ふけて暁露に我が立ち濡れし
~大伯皇女(巻2-105)