大和の国のこころ、万葉のこころ

不肖私がこよなく愛する『万葉集』の鑑賞blogです。

2022-01-25から1日間の記事一覧

遣新羅使人の歌(1)・・・巻第15-3578~3579

訓読 >>> 3578武庫(むこ)の浦の入江(いりえ)の渚鳥(すどり)羽(は)ぐくもる君を離れて恋に死ぬべし 3579大船に妹(いも)乗るものにあらませば羽(は)ぐくみ持ちて行かましものを 要旨 >>> 〈3578〉武庫川の河口付近の入江に巣くう水鳥が羽で…

東歌(3)・・・巻第14-3373

訓読 >>> 多摩川に晒(さら)す手作(てづく)りさらさらに何(なに)そこの児(こ)のここだ愛(かな)しき 要旨 >>> 多摩川の水にさらさらとさらして仕上げる手織りの布のように、さらにさらにどうしてこの娘(こ)をこんなに愛しく思うのか。 鑑賞 …

『万葉集』巻第18(索引)

4032番~4138番 奈呉の海に舟しまし貸せ沖に出でて波立ち来やと見て帰り来む 波立てば奈呉の浦廻に寄る貝の間なき恋にぞ年は経にける 奈呉の海に潮の早干ばあさりしに出でむと鶴は今ぞ鳴くなる 霍公鳥いとふ時なしあやめぐさかづらにせむ日こゆ鳴き渡れ 如何…