大和の国のこころ、万葉のこころ

不肖私がこよなく愛する『万葉集』の鑑賞blogです。

高橋虫麻呂の歌

千万の軍なりとも・・・巻第6-971~972

訓読 >>> 971白雲の 龍田(たつた)の山の 露霜(つゆしも)に 色づく時に 打ち越えて 旅行く君は 五百重山(いほへやま) い行ゆきさくみ 賊(あた)守る 筑紫(つくし)に至り 山の極(そき) 野の極(そき)見よと 伴(とも)の部(べ)を 班(あか)…

富士の嶺を高み畏み・・・巻第3-319~321

訓読 >>> 319なまよみの 甲斐(かひ)の国 うち寄する 駿河(するが)の国と 此方此方(こちごち)の 国のみ中ゆ 出(い)で立てる 富士の高嶺(たかね)は 天雲(あまくも)も い行(ゆ)きはばかり 飛ぶ鳥も 飛びものぼらず 燃ゆる火を 雪もち消(け)…

霍公鳥、独り生まれて・・・巻第9-1755~1756

訓読 >>> 1755鴬(うぐひす)の 卵(かひご)の中に 霍公鳥(ほととぎす) 独り生れて 己(な)が父に 似ては鳴かず 己が母に 似ては鳴かず 卯の花の 咲きたる野辺(のへ)ゆ 飛び翔(かけ)り 来鳴き響(とよ)もし 橘の 花を居散らし ひねもすに 鳴けど…

浦島太郎伝説・・・巻第9-1740

訓読 >>> 春の日の 霞める時に 墨吉(すみのえ)の 岸に出でゐて 釣船の とをらふ見れば 古(いにしへ)の 事ぞ思ほゆる 水江(みづのえ)の 浦の島子が 堅魚(かつを)釣り 鯛(たひ)釣り矜(ほこ)り 七日まで 家にも来ずて 海界(うなさか)を 過ぎて…