為ご参考
【巻第一】 雄略天皇の時代から寧楽(なら)の宮の時代までの歌。雑歌のみで、 万葉集形成の原核となったものが中心。天皇の御代の順に従って配列されている。収録歌数は84首(1~84)。 【巻第二】 仁徳天皇の時代から元正天皇の時代までの相聞・挽歌。巻第…
渡部昇一氏の著書から引用 古代の日本人たちは、(中略)詩、すなわち和歌の前において平等だと感じていたように思われる。われわれの先祖が歌というものに抱いていた感情はまことに独特なものであって、よその国においてはあまり例がないのではないかと思わ…
629年舒明天皇が即位古代万葉を除く万葉時代の始まり 630年第1回遣唐使 645年大化の改新 652年班田収授法を制定 658年有馬皇子が謀反 660年唐・新羅連合軍が百済を滅ぼす 663年白村江の戦いで敗退 664年大宰府を設置。防人を置く 667年大津宮に都を遷す 668…
万葉調を以て凡百の物事を詠まんとならば大体において賛成致候。~正岡子規 作歌を万葉集から学ぶといふときに、単に万葉の「精神」といふもののみを引離しては学ばない。その言葉も形式も引くるめて学ぶ。~斎藤茂吉 万葉集の歌は、この道の親なるから、歌…
江戸時代中期の国学者・歌人である賀茂真淵(1697~1769年)の著書には多くの歌論書があり、その筆頭が、万葉集の注釈書『万葉考』です。全20巻からなり、真淵が執筆したのは、『万葉集』の巻1、巻2、巻13、巻11、巻12、巻14についてであり、それらの巻を『…
巻第14には「東国(あづまのくに)」で詠まれた作者名不詳の歌が収められており、国名のわかる歌とわからない歌に大別し、それぞれを部立ごとに分類しています。当時の都びとが考えていた東国とは、おおよそ富士川と信濃川を結んだ以東、すなわち、遠江・駿…
『万葉集』の時代である上代の歴史は、一面では宮都の発展の歴史でもありました。大和盆地の東南の飛鳥(あすか)では、6世紀末から約100年間、歴代の皇居が営まれました。持統天皇の時に北上して藤原京が営まれ、元明天皇の時に平城京に遷ります。宮都の規…
『万葉集』は、5世紀前半以降の約450年間にわたる作品を収めていますが、実質上の万葉時代は、舒明天皇が即位した629年から奈良時代の759年にいたる130年間をいいます。その間にも歌風の変遷が認められ、ふつうは大きく4期に分けられます。 第1期は、「初期…
『万葉集』が、いつ誰によって編集されたか正確には分かっていません。序文も跋文もなく、同時代のほかの文献にも『万葉集』について書かれたものがないからです。 作歌年月が明記されている歌で最も新しいのは、天平宝字3年(759年)正月一日の大伴家持の作…