大和の国のこころ、万葉のこころ

不肖私がこよなく愛する『万葉集』の鑑賞blogです。

巻第19

この我子を唐国へ遣る・・・巻第19-4240~4241

訓読 >>> 4240大船(おほぶね)に楫(まかぢ)しじ貫(ぬ)きこの我子(あこ)を唐国(からくに)へ遣(や)る斎(いは)へ神たち 4241春日野(かすがの)に斎(いつ)く三諸(みもろ)の梅の花 栄(さ)きてあり待て帰り来るまで 要旨 >>> 〈4240〉大…

藤波の影なす海の・・・巻第19-4199~4202

訓読 >>> 4199藤波(ふぢなみ)の影(かげ)なす海の底(そこ)清み沈(しづ)く石をも玉とぞ我(わ)が見る 4200多祜の浦の底さへにほふ藤波をかざして行かむ見ぬ人のため 4201いささかに思ひて来(こ)しを多祜の浦に咲ける藤見て一夜(ひとよ)経(へ…

堅香子の花・・・巻第19-4143

訓読 >>> もののふの八十娘子(やそをとめ)らが汲(く)み乱(まが)ふ寺井(てらゐ)の上の堅香子(かたかご)の花 要旨 >>> たくさんの乙女たちが、入り乱れては水を汲む、寺の境内にある井戸のそばに群がって咲いているカタクリの花よ。 鑑賞 >>…

うらうらに照れる春日に・・・巻第19-4292

訓読 >>> うらうらに照れる春日(はるひ)にひばり上がり心悲しも独(ひとり)し思へば 要旨 >>> うららかに日の照っている春の日に、雲雀の声も空高く舞い上がり、やたらと心が沈む。こうしてひとり物思いにふけっていると。 鑑賞 >>> 家持がこの…

この雪を踏んではならない・・・巻第19-4227~4228

訓読 >>> 4227大殿(おほとの)の この廻(もとほ)りの 雪な踏みそね しばしばも 降らぬ雪そ 山のみに 降りし雪そ ゆめ寄るな 人や な踏みそね 雪は 4228ありつつも見(め)したまはむそ大殿(おほとの)のこの廻(もとほ)りの雪な踏みそね 要旨 >>>…

新しき年の初めは・・・巻第19-4229

訓読 >>> 新(あらた)しき年の初めはいや年に雪踏み平(なら)し常かくにもが 要旨 >>> 新年の初めをいよいよこのように年を重ね、積もった雪を踏みならして平穏に迎え、いつもこんな風でありたいものよ。 鑑賞 >>> 天平勝宝3年(751年)正月2日に…