大和の国のこころ、万葉のこころ

不肖私がこよなく愛する『万葉集』の鑑賞blogです。

2022-04-07から1日間の記事一覧

東歌(8)・・・巻第14-3388

訓読 >>> 筑波嶺(つくはね)の嶺(ね)ろに霞(かすみ)居(ゐ)過ぎかてに息づく君を率寝(ゐね)て遣(や)らさね 要旨 >>> 筑波嶺の嶺にかかった霞が動かないように門前を立ち去れず、ため息をついているあの人を、引っ張ってきて共寝してやりなさ…

大宮人は暇あれや・・・巻第10-1883

訓読 >>> ももしきの大宮人(おほみやひと)は暇(いとま)あれや梅をかざしてここに集(つど)へる 要旨 >>> 大宮人たちは暇(いとま)があるからだろうか、梅をかざしてここに集まっている。 鑑賞 >>> 題詞に「野遊(やいう)」とある4首のうちの…