大和の国のこころ、万葉のこころ

不肖私がこよなく愛する『万葉集』の鑑賞blogです。

2022-09-18から1日間の記事一覧

宴席の歌(1)・・・巻第19-4279~4281

訓読 >>> 4279能登川(のとがは)の後(のち)には逢はむしましくも別るといへば悲しくもあるか 4280立ち別れ君がいまさば磯城島(しきしま)の人は我れじく斎)いは)ひて待たむ 4281白雪(しらゆき)の降り敷く山を越え行かむ君をぞもとな息(いき)の…

秋田刈る仮廬を作り・・・巻第10-2174

訓読 >>> 秋田(あきた)刈る仮廬(かりほ)を作り我(わ)が居(を)れば衣手(ころもで)寒く露(つゆ)ぞ置きにける 要旨 >>> 秋の田を刈るための仮小屋を作って、私がそこにいると、着物の袖に寒く露が置いたことだ。 鑑賞 >>> 作者未詳歌。「…