大和の国のこころ、万葉のこころ

不肖私がこよなく愛する『万葉集』の鑑賞blogです。

2021-12-28から1日間の記事一覧

坊さんが女を口説いた!・・・巻第2-96~100

訓読 >>> 96み薦(こも)刈る信濃の真弓(まゆみ)わが引かば貴人(うまひと)さびていなと言はむかも97み薦刈る信濃の真弓引かずして強(し)ひざる行事(わざ)を知るとは言はなくに98梓弓(あづさゆみ)引かばまにまに依(よ)らめども後の心を知りか…

舒明天皇が香具山に登って国見をなさった時の御製歌・・・巻第1-2

訓読 >>> 大和には 群山(むらやま)あれど とりよろふ 天の香具山(かぐやま) 登り立ち 国見をすれば 国原(くにはら)は 煙立ち立つ 海原(うなはら)は 鴎(かまめ)立ち立つ うまし国ぞ 蜻蛉島(あきづしま) 大和の国は 要旨 >>> 大和には、数々…

浦島太郎伝説・・・巻第9-1740~1741

訓読 >>> 1740春の日の 霞める時に 墨吉(すみのえ)の 岸に出でゐて 釣船の とをらふ見れば 古(いにしへ)の 事ぞ思ほゆる 水江(みづのえ)の 浦の島子が 堅魚(かつを)釣り 鯛(たひ)釣り矜(ほこ)り 七日まで 家にも来ずて 海境(うなさか)を 過…