訓読 >>>
笠なしと人には言ひて雨(あま)障(つつ)み留(と)まりし君が姿し思ほゆ
要旨 >>>
笠がないのでと人には言って、雨宿りして泊まっていったあなたの姿が思い出されます。
鑑賞 >>>
「寄物陳思(物に寄せて思いを述べた歌)」。「人には言ひて」の「人」は家人。「雨障み」は、雨を憚って。まだ家の人には夫婦として認められていなかった関係らしく、笠が無かったので仕方なく泊まったのだと言い訳したのでしょう。妻問い婚ならではの歌であり、実際の会話を彷彿とさせてくれます。
訓読 >>>
笠なしと人には言ひて雨(あま)障(つつ)み留(と)まりし君が姿し思ほゆ
要旨 >>>
笠がないのでと人には言って、雨宿りして泊まっていったあなたの姿が思い出されます。
鑑賞 >>>
「寄物陳思(物に寄せて思いを述べた歌)」。「人には言ひて」の「人」は家人。「雨障み」は、雨を憚って。まだ家の人には夫婦として認められていなかった関係らしく、笠が無かったので仕方なく泊まったのだと言い訳したのでしょう。妻問い婚ならではの歌であり、実際の会話を彷彿とさせてくれます。