大和の国のこころ、万葉のこころ

不肖私がこよなく愛する『万葉集』の鑑賞blogです。

「彼女?」と呼んでみたい・・・巻第12-2915

訓読 >>>

妹(いも)と言はば無礼(なめ)し畏(かしこ)ししかすがに懸けまく欲しき言(こと)にあるかも

 

要旨 >>>

あの娘(こ)のことを”妹(いも)”と呼んだら失礼だし恐れ多いけれど、そうは言ってもはっきり口に出して言ってみたい言葉だ。

 

鑑賞 >>>

 男が女に言った歌です。「妹(いも)」は、数多くの万葉歌の歌に出てくることばで、本来は男から見た姉妹や妻を親しみを込めて呼ぶときに使います。しかしながら、この歌の「妹」をいきなり「妻」と解釈するのは適当ではない気がしますし、かといって、今風に「彼女」とするのも何だかしっくりこない感じです。なので、そのまま「妹」としました。うまい言葉が見つからなくて恐縮です。いずれにしましても、とても「可愛い」男の歌ではありませんか。

 

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